 
アカディアンと呼ばれるフランス系の人々が、「広大な草地」(グラン・プレ)を開拓し始めたのは17世紀の末のことだ。しかしその後、英国系の勢力がこの地を制圧し、アカディアンたちは追放されてしまう。ヘンリー・ワーズワース・ロングフェローの長詩『エバンジェリン』は、この迫害で恋人と引き離されてしまった乙女の悲恋を詠ったものだ。現在ここは国定史跡となっており、追放が言い渡された場所には当時のフランス様式の教会が再現されている。その前に立つ哀しげな表情のエバンジェリンの像が心に残る。周辺にはワイン用の葡萄畑が広がり、その向こうにファンディ湾の海が輝くのが見渡せる。 |